○委員長(泉信也君) 会計検査の要請に関する件についてお諮りいたします。
国家財政の経理及び国有財産の管理に関する調査のため、会計検査院に対し、内閣府に関する平成十三年度から十八年度までの間に内閣府が実施したタウンミーティングの運営に関する請負契約につき、契約方法、契約手続などの状況、契約金額、支払金額など契約執行の状況及び会計事務処理の状況について会計検査を行い、その結果を本委員会に報告するよう議長を経由して要請いたしたいと存じますが、御異議ございませんか。
〔「異議なし」と呼ぶ者あり〕
○委員長(泉信也君) 御異議ないと認め、さよう取り計らいます。
○泉信也君 ただいま議題となりました平成十七年度決算外二件につきまして、決算委員会における審査の経過と結果を御報告申し上げます。議決の後、
平成十七年度決算外二件につきましては、昨年十一月二十四日の本会議において財務大臣より概要の報告がありましたので、その内容については省略させていただきます。
委員会におきましては、決算外二件に対する概要説明を聴取した後、内閣総理大臣を始め全閣僚出席の下での全般質疑のほか、平成十六年度決算に関する本院の議決及び平成十六年度決算審査措置要求決議について政府等の講じた措置に関する質疑など、合計十三回に及ぶ審査を行いました。
主な質疑内容として、都道府県労働局における不正経理問題、社会保険庁におけるずさんな年金給付及び年金記録管理、官製談合と天下り、特殊法人の独立行政法人化等に伴う会計処理の見直し、電子申請等のIT利用促進、独立行政法人改革などが取り上げられましたほか、行財政全般にわたる議論が交わされましたが、その詳細は会議録によって御承知願います。
六月十一日、質疑を終局し、委員長より、本件決算審査を踏まえ、十項目の内閣及び最高裁判所に対し措置を要求する決議案及び本会議で議決すべき議決案を提出いたしました。
以下、議決案の内容を申し上げます。
〔略〕
以上が議決案の内容であります。
討論を終わり、採決の結果、措置要求決議案は全会一致をもって本委員会の決議とすることに決し、次いで、平成十七年度決算は多数をもって是認すべきものと議決され、また、内閣に対し警告することについては全会一致をもって警告すべきものと議決されました。
次に、国有財産関係二件は、いずれも多数をもって是認すべきものと議決されました。
なお、平成十七年度決算外二件の審査の過程において、国会法第百五条の規定に基づき、会計検査院に対し、タウンミーティングの運営に関する請負契約、独立行政法人の業務、財務、入札、契約の状況、独立行政法人日本スポーツ振興センターにおけるスポーツ振興くじの実施状況について検査要請を行いました。
最後に、関係各位の御協力により、通常国会の会期内に決算審査を終えることができましたことに対し、委員長として感謝を申し上げ、御報告とさせていただきます。(拍手)
○議長(扇千景君) 先ほど議決されました内閣に対する警告に関し、内閣総理大臣から発言を求められました。安倍内閣総理大臣。
〔内閣総理大臣安倍晋三君登壇、拍手〕
○内閣総理大臣(安倍晋三君) ただいまの御決議に対しまして所信を述べます前に、一言申し上げます。
参議院においては、これまでも特に決算審査を重視され、種々の改革を進められてきたことについて、改めて敬意を表します。政府としては、特別会計の改革を始め、決算審査の内容を平成十九年度予算に的確に反映したところであります。
ただいまの御決議に対しまして、政府としては、従来から国の諸施策の推進に当たっては、適正かつ効率的に執行するよう最善の努力を行っているところでありますが、今般六項目にわたる御指摘を受けましたことは誠に遺憾であります。
これらの決議の内容は、いずれも政府として重く受け止めるべきものと考えており、御決議の趣旨を十分に踏まえ、今後このような御指摘を受けることのないよう改善、指導してまいります。
以上でございます。(拍手)