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参議院の決算審査

 参議院の決算審査については参議院サイトのここにまとまっている。また、その結果行われる議決についてはここに近年のものが掲出されている。
 これまでの参議院の決算審査については、昭和37年5月5日の決算委員会会議録によると、昭和36年4月に設置された「決算の提出手続及び審査方針に関する小委員会」が37年4月24日に全会一致を見た「決算の審査方針」が、5月5日の決算委員会で「異議なし」で決定されており、その旨は、5月6日の本会議で相澤決算委員長から次のように報告されている。

 この際、決算の審査方針について一言申し上げます。決算の審査は、予算執行の実績を批判する重大な使命を持っておりますことにかんがみまして、本委員会におきましては、その効果的な審査の方法について検討していたのでありますが、今回、決算の審査方針について結論を得るに至ったのであります。すなわち、決算の審査が、従来、会計検査院の検査報告に傾き過ぎていたのを改めまして、予算及び関係法律が適正にかつ効率的に執行されたか、また、その実績はどうなったかの批判に重点を置きますよう、審査の方法を改めるとともに、審査の結果を十分に行政に反映させる方策を講ずることであります。本委員会は、この方針のもとに、一そう審査効果の万全を期するものであります。
 この決算の審査方針は、5月5日の決算委員会会議録によると次のとおりである。
一、決算の審査に当たっては、会計検査院の検査報告中心の審査方法を改め、国会が議決した予算及び関係法律が適正かつ効果的に執行されたかを初め決算全般について審査しあわせて政策の実績批判を行なうものとする。
二、この基本方針のもとに左のとおり審査を行なう。
 (一) 予算で定められた歳入歳出が現実の収入支出としてどのようになったかを審査する。
 (二) 予算執行の経済効果行政効果等国費の効率使用について審査する。
 (三) 決算検査報告に掲記の有無にかかわりなく、各省庁、政府関係機関等にわたり審査することとし、必要に応じこのうちから重点的に取り上げて審査する。
 (四) 財政投融資は効果的に運用されているかを決算とあわせ審査する。
 (五) 決算に関連する事項で現年度中の予算執行に問題あるものについては随時これを取り上げる。
 (六) 重要な問題については現在の当局者だけでなく、執行当時の責任者その他の関係者も招致して事態を究明する。
 (七) 決算の審査は次年度の決算が国会に提出されるまでには終局する。
三、審査の結果左の処置を具体化する。
 (一) 政府が負責を実をあげるよう追及し、必要により所管大臣に警告を発する。
 (二) 改善を要すると認められるもの、その他不当な事項等については所管大臣に対し、改善のための具体策等について説明を求め、また警告を発する。
 (三) 将来の計画樹立及び執行に反映するよう内閣全般に徹底させる方策を講ずる。
 (四)  審査の結果を国会の予算審議及び立法に反映させる具体的方策を講ずる。

 その後、参議院の決算重視の方向から、改善がなされて現在の姿になっている。近年で大きな変化があった平成15年度決算審査から21年度決算審査までの実績は次のとおり。ちなみに、この間の大きな変化は調査室員が「決算審査の充実に向けた参議院の取組 −この10年間の改革とその成果−」(PDF file 315KB)〔「立法と調査」327号[平成24年4月2日]掲載〕としてまとめている。   また、警告決議が予算に反映されていることについては財務省が財務原案及び政府案発表の際に明らかにしており、また、21年6月29日には次のような質疑が行われた。
○西島英利君 自由民主党の西島でございます。
 本日は、決算の総まとめということで総括でございますけれども、いろんな質問をさせていただきたいと思いますが、まず最初に、平成十三年から十七年度における警告決議の反映状況、これを今パネルにお示しをいたしております。(資料提示)
 これは、参議院は決算の参議院ということで決算を重要視しようということで、今までこの決算には時間もそれからエネルギーも掛けてまいりました。その結果、様々な無駄等々をこの警告決議という形で指摘をさせていただきまして、そして今パネルにございますように、いろんなところでの実は予算を、反映させて実は削除をしてきたということでございます。
 特に、この特別会計の見直しについてということでは、まさしく二十九兆四千億の削減を十三から十七年度にしてきたということでございます。さらには、二十一年度の予算上でも公益法人向けの支出等が、これが三千九百三十一億円、つまり四〇%も実は削減をしておりますし、またさらには、特別会計の見直しで一兆二千四百億円と。様々な実は無駄を削除してきたということでございますが、このことについて財務省の確認をお願い申し上げたいと思います。
 事務官で結構です。
○政府参考人(香川俊介君) お答えいたします。
 平成十三年度から十七年度決算における警告決議の予算等への反映の主なものといたしましては、平成十五年度及び十六年度の特別会計の見直しについての決議について、特別会計改革の対象となるべき事務事業に係る歳出の見直しによる削減や、剰余金等の活用による一般会計への繰入れとして二十九兆四千億を反映するとともに、平成十六年度の公益法人等の資金の見直し及び事業の再点検についての決議について、公益法人の事業を徹底的に見直し、公益法人への支出の大幅削減を行うとともに、補助金等による公益法人等に造成された基金についても事業を見直した上で国庫返納を実現し、六千七百五十億円を反映したところでございます。
○西島英利君 このように、決算というのは結果が出ているわけでございますから、それが無駄なのかどうかというのは明白に分かるわけでございますね。ですから、そういうことで、警告決議という形で今まで予算に反映をさせてきたということでございます。是非、この辺りは皆さん方の御理解もお願い申し上げたいと思います。

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