〔このサイトは xrea 様御提供の広告(↑)付き無料レンタルサーバー上に構築されています〕

Sorry, Japanese Only
参議院の決算審査の重視

 参議院サイトはホームページからのリンクとして「参議院改革の歩み」なるページを設置している。このページでは次のように述べている。

 参議院改革協議会は、昭和52年(1977年)11月に設置されて以来、歴代議長の提言等を踏まえ、本院の組織及び運営に関する諸問題について調査検討の上、その改善策を答申し、これに基づいて多くの改革が実施されています。  以下の年表は、これまでの各会派代表者懇談会における要請及び参議院改革に関係する事柄について参考として記載し、提出された関連する文書を閲覧できるようにしたもので、これまでの参議院における改革の実績をまとめたものです。
 この年表で強調されていることの一つが決算重視である。



 19年1月30日参議院本会議で政府4演説に対する質疑が行われた。その質疑で参議院自由民主党議員会長が参議院の決算に関する取組を次のように説明している。
○青木幹雄君 私は、自由民主党を代表して、安倍総理に質問をいたします。
 ……
 まず、決算について伺います。
 御案内のとおり、民間の企業経営に当たっては、予算や経営計画などを立てる際、前年度の事業実績である決算を検証し、それを反映させていくことが当然のこととして行われております。決算の後に予算を決定する、この基本的な仕組みは国政にとって本来最も大切なことだと思っております。
 しかし、国においては決算は軽視され続けてまいりました。そこで、この現状を改めて、効果的、効率的な行財政運営のため、決算の重要性を高めることが求められてきたと認識をいたしております。
 こうした中、本院では、平成十五年一月の参議院改革協議会による決算の早期審査のための具体策の合意を機に、その具体化が図られることとなり、既に十六年度決算まで四年連続で通常国会内に審査を終えてまいったところであります。十七年度決算は、会計検査院等の努力により、昨年十一月下旬に国会提出され、本会議で質疑を行い、十二月には決算委員会において全閣僚出席の下、質疑が行われました。
 このように、予算編成前に参議院の決算審査を開始するという仕組みを定着させることで、決算審査を予算へ的確に反映させていくよう努めなければならないと考えております。
 しかし、一昨年の十六年度決算は、臨時国会が秋に開会されなかったため、審査の開始が翌年の通常国会冒頭となりました。そのため、十六年度の決算審査は十八年度予算編成に何ら反映されることがなかったのであります。
 こうしたケースもあることから、秋に決算審査をいかにスタートさせていくのか、法改正を含め、審査の実施の在り方について我々参議院としてもしっかりと議論をしていかなければならないと認識をいたしております。
 また、参議院では、こうした決算の早期審査だけでなく、審査内容の充実や会計検査院の機能強化のための取組も行っており、一昨年には、随時報告を可能とするなど会計検査院法の改正を行いました。これは、会派を超えて参議院が一致結束して立案した議員立法であります。この検査院による国会への随時報告は有識者からも高い評価を得ており、我々としても国会の場で的確に取り上げるよう努めてまいります。
 改めて申すまでもなく、参議院は衆議院とは異なり六年間の任期で解散がないため、じっくりと腰を据え、長期的視野に立った政策効果の検証が可能であります。したがって、今後ともこの参議院の特性を生かし、決算審査の充実化はもとより、より実効性の高い警告決議の採択などを図り、決算に対するチェック機能を強めていきたいと考えております。
 ここで、誤解を招くといけませんので申し上げますが、決算審査の強化は、参議院の独自性の観点からのみで主張しているわけではありません。深刻化する少子高齢化や財政状況の悪化など様々な課題がある中、これらを克服し、我が国が永続的に発展していくためには、決算を予算に反映させ、行財政執行の適正化を図ることが不可欠と考えるからであります。そのために我々は、今後とも、会計検査院の連携協力を得つつ、一層の努力を積み重ねてまいります。政府においても、参議院決算審査に引き続き御協力をいただくよう要望をいたします。
 そこで、以上の点を踏まえて、改めて安倍総理から参議院の決算審査についての御所見を伺うとともに、政府として本院の決算審査を受け予算の効率化にいかに取り組まれているのか、御答弁をお願いいたします。
 ……
○内閣総理大臣(安倍晋三君) 青木幹雄議員にお答えをいたします。
 参議院における決算審査と予算の効率化への取組についてお尋ねがございました。
 決算を取りまとめた後、国会において御審議いただくことは、国民への説明責任を果たすなどの観点から重要なことと認識をいたしております。この点につきましては、参議院において、これまでも特に決算審査を重視され、種々の改革を進められてきたことについて改めて敬意を表します。
 また、参議院における決算審査の結果を受け、例えば十九年度予算においては、特別会計における約一兆八千億円の余剰金等の一般会計への繰入れや公益法人等の資金規模の見直しによる約一千億円の国庫返納を措置するなどの取組も行っております。
 今後とも、様々な面から予算の効率化に努めていくことが重要であると考えております。
 ……

リンク・フリー