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9 スポーツ振興くじの累積債務の解消について
決議内容 決議の背景 決議時点での当局の姿勢 決議の効果
1 決議内容
参議院決算委員会の平成16年度決算議決における内閣に対する警告決議の第9項目は次のとおり、スポーツ振興くじの累積債務の解消についてである。
独立行政法人日本スポーツ振興センターが運営するスポーツ振興くじ(いわゆる「toto」)については、売上実績が当初の目標を下回り、その目的であるくじ収益からスポーツ振興事業への助成も少額にとどまっている上に、くじの販売業務等の委託経費により生じた累積欠損金が多額に上り、また、運営状況及び財政状況が財務諸表に適切に反映されていなかったことは、看過できない。
政府は、独立行政法人日本スポーツ振興センターに対して、累積欠損金の解消に向けた現実的で国民の理解を得られる対応を求め、その負担が国民に及ぶことがないよう尽力するとともに、「toto」の制度そのものの在り方を再検討すべきである。
2 決議の背景
3 決議時点での当局の姿勢
委員会で決議があった後、文部科学大臣から「ただいまのスポーツ振興くじの累積債務の解消についての警告決議につきましては、御趣旨を踏まえ、今後とも一層努力してまいる所存であります。」の発言があった。
4 決議の効果
19年2月21日の決算委員会で財務大臣が次のように説明している。
次に、独立行政法人日本スポーツ振興センターにおけるスポーツ振興くじの累積債務につきましては、平成十七年度までに生じた未払委託料を長期借入れにより平成十八年九月に一括返済し、スポーツ振興投票等業務を安定的に運営する環境を整えたところであります。
同センターにおきましては、平成十八年十月に中期計画の変更を行い、売上目標額の設定、債務返済計画の策定を行うなど、同業務の財務内容の健全化に努めるとともに、新たなくじの販売促進、販売方法の拡充等、売上向上のための取組を行っているところであります。
また、文部科学省におきましては、平成十八年九月に同センターの中期目標の変更を行い、債務返済計画の達成状況について監視するとともに、文部科学省独立行政法人評価委員会における厳格な評価を踏まえ、同業務の抜本的な見直しを行うこととしたところであります。
今後とも、このような取組を通じて、繰越欠損金の解消に向け同センターを指導していくとともに、同センターと連携して、売上向上による収益の確保及び業務の効率的な実施等による経費の節減に努め、財務内容の健全化を図ることによりスポーツ振興助成原資を確保するよう取り組んでまいる所存であります。同時に、くじの売上状況等を注視しつつ、スポーツ振興投票等業務の実施体制の在り方も含め検討してまいります。
そして
3月16日の決算委員会で19年度がラスト・チャンスとの答弁が文部科学省スポーツ・青少年局長からあった。
○小池正勝君 中期計画というのに、読ましていただきますと具体の数字が入っているんですが、平成十八年度百七十七億円の売上げ目標と、こうされているんですね。
今のお話は、ワールドカップの影響があって百三十億円程度だと、約、目標に比べたら四十億円強下回ったということになるわけですが、ワールドカップがあったからだと。しかし、ワールドカップがあるなんということは前から分かっているんですよね。この計画作るときも、これは分かっていたはずなんですね。しかし、百七十七億円ということを立てて、しかし百三十億円と、四十数億円も目標を下回ったと、これをどう考えているのか、そこをもう一回御答弁いただきたいんです。
○政府参考人(樋口修資君) 昨年、私ども、秋に中期計画を変更させていただきまして、今後十年間の売上目標額、それと繰越欠損金の償還計画を立てさせていただいたところでございます。
その初年度、十八年度が、今御指摘いただきましたとおり、百七十七億円の売上げという目標を掲げましたところ、残念ながら百三十億円余の売上げにとどまったということは、独法評価委員会の評価意見にもございますように、大変私どもは厳しく受け止めております。
十九年度、いよいよ私どもといたしましてはこの売上げの一つのラストチャンスだということで、私どもとして売上げの回復にこれ努めないといけないと。評価委員会の意見といたしましては、十九年度の売上げという状況をしっかり見据えた上でこのくじの業務の在り方について見直しを図っていくべきだという御意見もいただいておりますので、私どもとして、十九年度の売上げの回復に全力を挙げて取り組んでまいりたいと思っているわけでございます。
○小池正勝君 いずれにしても、目標をつくって初年度からうまくいかなかったと。その原因がワールドカップという、つくるときから分かっていた理由で減だというのは、これはなかなか国民の皆さんの理解は得られませんから、先ほど局長さん、一生懸命頑張るとおっしゃったわけですから、是非、この累積欠損金も十八年度末では二百四十二億円までへずると、こう書いてあるわけですから、へずれてないんですよね、逆に増えているわけですよ。ですから、ここはきちっと対応をしていただきたいと思います。もう時間もありませんから、もうこれ以上は申しません。
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