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9 公務員


 決議内容 決議の背景 決議時点での当局の姿勢 決議の効果

 決議内容
 衆議院の平成18年度決算の議決の第1項の第9号は次のとおり公務員に関するものである。
   公務員制度の総合的な改革を推進するため、基本理念及び基本方針その他の基本となる事項を定めるとともに、公務員制度改革を総合的に推進する機関を設置し、速やかに取り組むべきである。さらに、行政と関係の深い公益法人について、契約の在り方、役員報酬等の集中点検を実施するとともに、退職管理の適正化を進め、いわゆる天下り問題の根絶を図るべきである。また、イージス艦機密情報の持ち出しやイージス艦と漁船との衝突事故、前事務次官の収賄事件、防衛調達に関する水増し事案など自衛隊に関する不祥事が続発しているのは遺憾である。政府は、厳格な情報管理体制の確立や再発防止を図るとともに、公務員による不正行為や行政執行の怠慢に対する厳正な処分の徹底等を行うべきである。

 決議の背景
 国家公務員の早期退職慣行の問題については19年12月13日の委員会、公務員制度改革については20年4月22日の第1分科会などで質疑が行われている。


 決議時点での当局の姿勢
 20年6月6日の決算行政監視委員会で議決案の決議があった後、国務大臣(公務員制度改革担当)から次の発言があった。
 ただいま御決議のありました公務員制度改革につきましては、本日成立をいたしました国家公務員制度改革基本法に基づき、総合的かつ集中的に推進をしてまいります。
 また、退職管理の適正化につきましては、昨年の通常国会で成立した国家公務員法等改正法で導入された各般の措置を実行することを通じて、天下りを根絶してまいります。
 また、内閣官房長官から次の発言があった。
 ただいま決議のありました公益法人の集中点検につきましては、国からの支出に依存する法人など、行政と密接な関係にある公益法人について、決議の趣旨を踏まえ、支出の無駄を徹底的に是正するよう取り組んでまいる所存であります。
 また、防衛大臣から次の発言があった。
 ただいま御決議のありました防衛省・自衛隊をめぐる一連の不祥事への対応につきましては、現在、文民統制の徹底、厳格な情報保全体制の確立、防衛調達の透明性向上につき、首相官邸に設置された防衛省改革会議において、有識者の方々を交えて高い見地から議論が行われているところでございます。
 防衛省としては、御指摘の趣旨を踏まえ、今後、防衛省改革会議において取りまとめられる改革の基本的方向性を受けて、防衛省内に設置した各種検討会等においても、実務レベルの議論を進め、早期に防衛省改革のための具体的施策をお示しできるよう最善を尽くしてまいります。
 以上であります。
 また総務大臣から次の発言があった。
 ただいま御決議のありました公務員制度の総合的な改革につきましては、総務省といたしましても、御趣旨を踏まえ、適切に対処してまいる所存であります。


 決議の効果

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