20年6月6日の決算行政監視委員会で議決案の決議があった後、厚生労働大臣から次の発言があった。
医療問題につきましては、地域に必要な医師を確保することは喫緊の課題であり、昨年五月末に政府・与党で取りまとめた緊急医師確保対策に基づき、病院勤務医の負担軽減や、大学医学部の養成定員増など、各般の対策を着実に実施するとともに、将来を見据えた改革を行うため、あるべき医療の姿を示す安心と希望の医療確保ビジョンを策定し、医療関係職種間の業務の分担と協働・チーム医療の推進等、医療提供体制の整備強化に取り組んでまいります。
また、高齢者に対して、必要かつ適切な医療が受けられるよう、とりわけ後期高齢者にはその心身の特性にふさわしい医療が提供できるよう、診療報酬においても引き続き適切に対応してまいります。
また、介護従事者等の処遇改善策については、介護従事者等の処遇の改善に資するための施策のあり方について検討し、その結果に基づいて必要な措置を講じてまいります。
また、長寿医療制度については、制度の骨格について見直すことは考えていませんが、制度の実施状況の検証結果を踏まえ、必要な手だてを講じてまいります。
また、新型インフルエンザについては、新型インフルエンザ対策行動計画や、今国会で成立した感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律等を踏まえ、ワクチン等の研究開発や抗インフルエンザ薬等の必要な量の備蓄等、万全の対策を講じてまいります。