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科学研究費


 背景 審査時の質疑 

 背景
 平成21年度決算検査報告不当事項第94号から105号までは「科学研究費補助金が過大に交付されていたもの」。また、大阪大学サイトは「医学系研究科における研究費の不正使用に関する処分の公表について」を掲出。


 審査時の質疑
 参議院の21年度決算の審査では、23年5月23日に次のような質疑が行われている。
○柴田巧君 みんなの党の柴田巧です。
 まず、科学研究補助金、いわゆる科研費の問題からお尋ねをしたいと思いますが、改めて言うまでもありませんが、我が国にとって、これから世界の中でいろんな競争に勝ち抜いていく、あるいは、先ほどからもいろいろお話がありますが、安心、安全を確保していく、より快適な社会を、国をつくっていくというためにも、科学技術というのは大変大きな役割を果たさなければならない期待が寄せられているところであります。
 まさに、この科学技術の振興なくして我が国の産業競争力や新たなこの国の発展はないと思うわけでありますが、そういう意味でも、しっかりとこの科学技術政策を展開をしていかなければなりません。また、今回の復興といいますか、困難を乗り越えていくためにもその力が不可欠と思うわけでありますけれども。
 そういう中で、いわゆる競争的資金であるこの科研費については拡充をされ基金化もされていくということで、ある意味結構なことではありますが、残念ながらこの不正使用、不正経理の問題が後を絶たないわけで、この平成二十一年度の会計検査院の検査報告等でも、例えば和歌山県立医科大学の複数の研究者が業者に架空取引を指示をして、虚偽の納品書等を作成させて、不正に支払わせた代金を別途経理するなど、国庫補助金相当額六千三百万近くが不適正に支出されたということが明らかになりましたし、また大阪大学においても四千百万余りの科研費の不正経理が発覚をして、そのうち四百五十万は私的に流用されたということが明らかになっております。また、今年に入っても金沢大学や松本歯科大学等々でもこの不正経理の問題、不正使用の問題が発覚、明らかになっているわけでありまして、言うまでもありませんが、この科研費、まさに我々の貴重な税金から出ているわけで、これから先ほど言いましたように科研費も増額をしていく、あるいは基金化を図っていく中で、これまでも取り組んではおられるわけでありますが、不正使用が行われないような仕組みを、しっかり体制をきっちりと構築をしていくべきだと思っております。
 そこで、今回のこういう状況、科研費の増額等々基金化を図るという中で、一層の不正経理根絶に向けた再発防止策の強化と、大学等へのあるいは研究機関への立入りの検査という、実施というものをやっていく必要もあろうかと思いますが、どのように取り組んでいかれるか、まずお聞きをしたいと思います。
○国務大臣(高木義明君) 柴田委員にお答えをいたします。
 お話ありましたように、今国会において、国会、各党の御理解をいただいて、科学研究費補助金のまさに使い勝手のいいシステム、これについて予算も含めて御協力をいただきました。心から感謝を申し上げたいと思っております。
 科学技術の役割というのは、とりわけ資源の少ない我が国においては、これからも国際競争力を高め、そして知的財産として世界の人々の福祉そして暮らしに大きく役立つような、そういう研究開発というのはこれからも大いに進めていく必要があろうかと思っております。しかし、今御指摘のとおり、この使い方に対して一部不正等もあったのは事実でございまして、適切な取扱いを確保しなきゃならぬ、これはもう当 然のことであります。
 したがいまして、この研究費の各研究機関においての管理の在り方、これについてはやっぱり規程にしっかりするように義務付けられております。それぞれの研究機関においてはそれに沿って不正防止の取組を今まで以上に強めていただきたいし、本当の意味で内部監査の実施もやっていただかなきゃなりません。また、私どもとしましては、この科学技術研究費に関する説明会、これも開いておりますし、研究者への使用のルールの周知徹底を図る、また研究機関に対する実地検査、こういったものも実施をすることにしております。
 こうした取組によって、科学研究費の適切な取扱いが徹底されますように、私たちとしては今後ともしっかり委員御指摘の趣旨を踏まえて対応してまいる所存であります。
○柴田巧君 是非これから、先ほど申し上げましたように、科学技術への期待が高まるといいますか、日本が復興し新生をしていくためにも大きな役割を果たさねばなりません。そういう意味でも、この競争的資金である科研費の不正経理、不正使用の問題にしっかりと文部科学省としても目を光らせていただいて、国民の信頼を得られるように努力をしていただきたいと思います。
 〔後略〕


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