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1 決算検査報告で指摘された事態の再発防止と是正


 決議内容 決議の背景 決議時点での当局の姿勢 決議の効果

 決議内容
 参議院の平成19年度決算議決における内閣に対する警告決議の第1項目は次のとおり決算検査報告で指摘された事態の再発防止と是正についてである。
 平成十九年度決算検査報告において、依然として会計法令等に違反した不当事項等が数多く見られ、指摘件数九百六十七件、指摘金額千二百五十三億六千万円と件数、金額ともに過去最悪となっていることに加え、過去に指摘を受けた不当事項のうち是正措置が未済となっているものが四百六十五件、百三十一億八千万円に上っていることは、遺憾である。
 政府は、こうした事態を重く受け止め、会計規律の厳正な保持や検査結果を踏まえた事務事業の徹底した見直しによって不当事案の再発防止に努めるとともに、適切な債権管理を行うなど過去に指摘を受けた不当事案の是正に向けて、より厳正に対処すべきである。

 決議の背景
 会計検査院の19年度決算検査報告の指摘件数と指摘金額は「第1章 検査の概要」「第2節 検査結果の大要」「第1 事項等別の検査結果」の「1 事項等別の概要」にある。「過去に指摘を受けた不当事項のうち是正措置が未済となっているもの」は「第3章 個別の検査結果」の「第3節 不当事項に係る是正措置等の検査の結果」の「第1 検査報告に掲記した不当事項に係る是正措置の状況について」に記載がある。


 決議時点での当局の姿勢
 委員会で決議があった後、財務大臣から「……平成十九年度決算検査報告における過去最悪の指摘件数及び金額等についての警告決議につきましては、御趣旨を踏まえ今後とも予算の適正かつ効率的な執行に一層努力してまいる所存であります。」との発言があった。


 決議の効果
 この決議について政府が講じた措置について、22年1月27日の参議院決算委員会で財務大臣が次のように説明している。
○国務大臣(菅直人君) 平成十九年度決算に関する参議院の議決について講じた措置につきまして御説明申し上げます。
 決算検査報告において指摘された不当事項等の再発防止につきましては、財務省及び各省各庁等において、文書による要請のほか、会計検査院との会議を始め各種の会議や研修等を通じて、予算の適正な執行及び指摘事項の周知徹底、再発防止の指導を行い、関係職員の資質の向上を図っているところであります。
 さらに、再発防止のため、執行に携わる職員の責任の明確化、綱紀の粛正の徹底を図るとともに、内部牽制、予算執行の透明性の確保等により、一層の予算の厳正かつ効率的な執行及び会計事務の適正な処理に努力しているところであります。
 なお、決算検査報告の指摘事項のうち予算編成に関連する事項につきましては、個別の事務事業ごとに必要性や効率性を洗い直し、その結果を予算に的確に反映するように取り組んでいるところであります。
 また、過去に指摘を受けた不当事項の是正につきましては、平成二十年一月及び平成二十一年一月に財務省から各省各庁等に対して、不当事項として指摘された事項について国庫等に早急な返還を求めるなどの適正な対応を要請するとともに、是正処理状況についてホームページ等で公表するよう平成二十年十一月に通知したところであります。
 今後とも、これらの措置を講ずることにより、指摘事項の再発防止に努めるとともに、過去に指摘を受けた不当事項の是正に向けて努めてまいる所存です。
〔後略〕

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