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参議院決算委員会平成15年度決算審査措置要求決議
4 国が公益法人等に補助金等を交付して設置造成させている資金について
決議内容 決議の背景 決議の位置付け 決議時点での当局の姿勢 決議の効果
1 決議内容
参議院決算委員会の平成15年度決算審査措置要求決議の第4項目「国が公益法人等に補助金等を交付して設置造成させている資金について」の内容は次のとおりであり、政府と会計検査院に対する措置要求である。
国は、一部の公益法人等の団体に補助金等を交付して資金を造成させ、公益性の高い事業を継続して行わせている。しかし、平成12年度決算検査報告は、この資金の実績等について検査したところ、設置当初から事業の実績が全くなかったものや、設置後に資金を取り巻く環境が変化したにもかかわらず資金が活用されないままになっているものが相当数見受けられた等の問題があると、掲記している。
当該検査に関して会計検査院は、資金の具体的改善状況を含めて、資金の有効性及び効率的使用についてのフォローアップの必要性について言及しており、前回検査から3年以上経過した今般、(1)当該資金の設置、保有状況、(2)運営状況、(3)資金の制度の見直し体制の整備状況等について、改めて検査する必要がある。
政府は、家畜防疫体制の強化を図るなど、食の安全・安心の確保を図るための施策を推進し、生産者の経営の安定の確保を図るとともに、食の安全・安心に関する知識の普及・啓発に取り組むものとする。
2 決議の背景
この問題については、13年11月30日作成の平成12年度決算検査報告で「
国が公益法人等に補助金等を交付して設置造成させている資金について」というレポートを出している。
これを受けて、
6月7日の委員会で山内俊夫理事が「検査院が十三年暮れの調査報告を明らかにした公益法人の基金についても同じような形で調査要請をしたい、このように思っております。特に、国が補助金等で公益法人に基金を設置して事業を行わしているわけでありますから、検査院の報告は、大ざっぱに言えば成果を上げているものと上げていないものとかなり格差が出てきているんじゃないかと、中には首をかしげたくなるような事業もあります。そういったことも考えながら、是非公益法人の基金についても検査要請を行いたい、このように思っております。」と発言している。
3 決議の位置付け
この項目について、決算委員会は会計検査院に対して「国が公益法人等に補助金等を交付して設置造成されている資金について」検査要請の決議を行っている。その内容は次のとおりであり、平成17年秋を目途とされている。
(1)検査の対象
公益法人等に資金を設置造成させるために補助金等を交付している国の機関
(2)検査の内容
国が公益法人等に補助金等を交付して設置造成させている資金等についての次の各事項
(1) 資金の設置、保有の状況
(2) 「平成12年度決算検査報告」で検査対象とした資金の見直しの状況
(3) (2)以外のものも含めた各資金の運営の状況
(4) 資金の制度の見直し体制の整備状況
4 決議時点での当局の姿勢
決議当日(17年6月7日)の参議院決算委員会で島村農林水産大臣が「ただいまの……等についての審査措置要求決議につきましては、適切に対処いたす所存であります。」と発言している。森下会計検査院長は「会計検査院といたしましては、ただいまの……等の審査措置要求決議につきまして、御趣旨を踏まえ、適切に対処してまいる所存であります」と発言している。
また、上記の検査要請は6月7日に参議院議長名で会計検査院長に対して行われ、
会計検査院は、「国が公益法人等に補助金等を交付して設置造成されている資金等に関する事項について」検査を実施してその検査の結果を報告する旨を8日に参議院へ通知している。
5 決議の効果
会計検査院のサイトによると、会計検査の結果を17年10月25日に国会へ報告している。そして、
財務省サイトの資料 (979kb)によると、この報告は
18年度予算に▲1214億22百万円反映されている。
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